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クレヨンしんちゃん「野原ひろし」の声で親しまれていた声優の藤原啓治さんが4月12日に死去されていたことが明らかになりました。55歳でした。
4月16日に、藤原啓治さんが代表取締役を務めていた声優プロダクション『AIR AGENCY』の公式サイトが伝えています。
藤原啓治さんといえば、数々のアニメのキャラクターの声や、海外ドラマのキャラクターの吹き替えはもちろんナレーター、そして俳優としても活躍されていました。
その独特な声は、まさに声優の仕事にはうってつけでしたね。
ここでは、藤原啓治さんの演じたアニメ等のキャラクターを振り返るとともに、藤原啓治さん自身についても色々と調べていきたいと思います。
藤原啓治の死因はガン!
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藤原啓治さんの声は、それが藤原啓治さんとは知らないまま恐らく誰もが一度は耳にしているはずです。
藤原啓治さんの声優としてのデビューは、1990年でした。
91年には、『横山光輝 三国志』で、初レギュラーとなる張飛翼徳役をつかみます。
これを機に藤原啓治さんは、仕事の軸を声優において、花開いていきます。
代表作は、数え上げたらキリがないのですが、中でも、
- 『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役
- 『鋼の錬金術師』のマース・ヒューズ役
- 『交響詩篇エウレカセブン』のホランド・ノヴァク役
- ロバート・ダウニーJr
- 『ケロロ軍曹』
- 『スクールランブル』
などが有名でした。
多分、藤原啓治さんの声は聴いたら「あ~、はいはい!」と、皆さんの脳裏をかすめることでしょう。
藤原啓治さんの死因はガンとの事ですが、詳しいガンの箇所は、現時点では公表されていません。
声優としての致命的な部分だったのでしょうか。かなり長い間、療養を余儀無くされていた藤原啓治さん。55歳という若さでの死。さぞ無念だったことでしょう。
最近の藤原啓治は?声変わり!?
レノの声まとめてみた(7R→CC→AC)
リメイクでのレノはアーデン(藤原啓治復帰後)の感じなんよな。声がワントーン上がってる感じ。復帰後はずっとこんな感じやしやっぱり元の声は出せなくなったのかなあ…
#FF7R pic.twitter.com/2LWnz4sncy
— パパティス@しゃべくり冒険家 (@BraveRitoyan) April 13, 2020
藤原啓治さんは、2016年に病気を理由に治療に専念するため、完全に仕事を休んでいます。
病気療養は約10か月続きますが、この時も病名については一切公表されていません。
当時はファンの間でも、相当深刻なのでは!?と囁かれていましたが、10か月後に仕事に復帰したことにより、その心配も徐々に払拭されていくのでした。
が、それとは別に、浮上してきていたのが、「声が変わった!?」という事です。確かに藤原啓治さんの声は、変わったといって良いでしょう。それは聴き比べてみるとより明らかです。
2016年までの藤原啓治さんの病気療養に入られる前の声と、2017年以降の藤原啓治さんの声とでは、違いがはっきりしています。若干高くなったと思います。
これは、病気のせいで、そのような声になったのか、それとも、意図的に、そのような声を出さざる得ないようになったのかは、定かではありませんが、いずれにせよ、藤原啓治さんの声は、より一層、唯一無二の声になっていったのは確かなようです。
嫁や子供は?
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藤原啓治さんは、独身だったようです。噂は色々あったようですが、過去に結婚は一度もしていません。
ただ、モテてはいたそうです。ダンディな容姿にあの声です。鬼に金棒とはまさにこのことなりって感じです。
モテ要素をふんだんにお持ちの藤原啓治さんがモテないはずがありません。
当然と言えば当然ですが、子供もいないようです。
2006年には声優の地位向上と社会的安定を目指して、声優プロダクションを起ち上げている藤原啓治さん。
長い間慣例的で保守的だった声優のギャラの交渉や仕事の営業など、何かと代表取締役としての気苦労も多かったと思われますが、所属する声優さんたちは、SNSなどを見ても、一様に藤原啓治さんを相当慕っているように感じられます。
調べてみると藤原啓治さんは、親分肌で面倒見のいい方だったといえるでしょう。
自分から、人が嫌がって避けたくなるようなことを率先して自分で行っていたそうです。
それにしても、藤原啓治さんは独身でありながら、あのしんちゃんのお父さんの声をおやりになるのですから、なんて声の幅というか、芝居の懐の深い方だったのでしょう。
まとめ
病気を完全に克服できたとはいかないまでも、考慮しながら、少しづつ仕事を増やして、再び声優としての盤石な地位を築いていた藤原啓治さん。
まさに重鎮といっていい存在でした。
いまでこそ、華があって、なりたい職業の一つに挙げられるほどにまで地位のある職業になったと言っていい声優という仕事ですが、藤原啓治さんは、その黎明期の頃から、第一線で活躍されてきました。
ここまで、せっかく築き上げた声優の地位をもっともっと盛り上げていこうと思っていたことでしょうしその矢先でした。55歳といえば、人生においても、声優としても、まだまだこれからといってもおかしくありません。ご冥福をお祈りいたします。