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福井県あわら市の温泉施設「セントピアあわら」で、基準値の最大2300倍のレジオネラ属菌が検出されたというニュースが報じられました。
地元ではリーズナブルな値段で利用できる名湯として、住民のみならず観光客からも注目を集めてきました。
しかし、2023年9月13日に行われた調査でレジオネラ属菌が検出され、周囲を騒がせています。
今回はセントピアあわらでレジオネラ属菌が検出された場所や、被害者の有無などを紹介していきます。
【レジオネラ属菌】セントピアあわらの場所は?名物は温泉卵!
まずはセントピアあわらがどのような場所かを見ていきましょう。
https://twitter.com/GsP_nao_THMs/status/1411626855178727427
福井県あわら市にあり、蘆原温泉の中心部に位置する日帰り温泉施設です。入浴料も500円とリーズナブルです。
温泉は「天の湯」と「地の湯」の2階建てになっており、天の湯からは天井から柔らかな光が降り注ぐので、夜には星空を眺める事もできます。
セントピアあわらには名物や人気のお土産が多く、特に有名なのは温泉卵です。
#リトルグリーンメン#Littlegreenmen#エイリアン#トイストーリー#Toystory#福井県#あわら市#あわら温泉#セントピアあわら で #温泉卵 作ったよ!
45分でできあがり!
うまうま!2023年2月撮影 pic.twitter.com/G95zFR0cKM
— 旅するリトルグリーンメン (@lgm_travel) March 8, 2023
館内には1個40円の生卵が用意されており、殻に名前や絵を書いてから地の湯で温めます。
すると40分後には茹で上がり、濃厚かつ温泉の香りも少し漂う温泉卵を堪能できるという訳です。
他にも縁結びの効果や温泉卵で恋の行方を占ったりと、パワースポットとしても注目を集めています。
【レジオネラ属菌】セントピアあわらで行われた水質調査の結果!レジオネラ属菌とは?
続いてはレジオネラ属菌がどのような菌なのか、セントピアあわらのどこで検出されたのかを説明します。
レジオネラ属菌とは水中に生息する最近の一種で、人に感染すると重篤な肺炎を引き起こす危険性があります。
高温や塩素で死滅させる事ができますが、配管内などに付着して増殖するという恐ろしい特性を持つ細菌です。
日本では公衆浴場やプールなどの水質管理基準として、レシオネラ属菌の濃度を100CFU/ml以下と定めていますが、セントピアあわら1階の地の湯で行われた水質検査では、基準値を遥かに上回る量が検出されました。
その量は23万CFU/mlもあり、明らかに基準値を上回っています。
検出前後で温泉を利用した客からは発熱や咳を訴える声が10件近く寄せられ、すぐさま原因の調査が進められます。
そして調査を進めるうちに恐ろしい事実が発覚しました。
【レジオネラ属菌】セントピアあわらからの検出は消毒システムの故障と人為的なミス!
セントピアあわらでレジオネラ属菌が検出された原因は、消毒システムの故障と人為的なミスだと発覚しました。
セントピアあわらでは浴槽にお湯を入れる前、配管内で塩素を混ぜて消毒するシステムを導入していますが、ある日薬剤を入れる機械が故障してしまいます。
これには職員が9月初旬で気付いていたものの、修理するまでに時間がかかるという判断から、塩素を手で蒔いて入れるという方法に切り替えます。
これが仇となってしまい、塩素濃度の測定や消毒効果が不十分なままでレジオネラ属菌が増殖する結果となりました。
下手に営業を続けず、機械の修理が完了するまで営業を停止していれば、今回のような事故は起きなかったかもしれません。
【レジオネラ属菌】セントピアあわらからの検出で地域全体は大打撃を受けた!
セントピアあわらでレジオネラ属菌が検出された事で、施設や利用者のみならず地域全体に大きな影響を及ぼしました。
まず9月14日から施設は営業を中止し、配管内を徹底的に洗浄消毒した上で二度目の水質検査を行います。
その結果、レジオネラ属菌の数値は基準値以下に戻りましたが、安全性を保つために水質検査を続ける事を宣言し、現在も再開のメドは立っていません。
また利用者への健康被害に加え、地域にとっては観光や経済への大きなリスクが発生しました。
あわら市ではセントピアあわらによる町おこしを観光活動の主軸とし、多くの地元住民や観光客が温泉に足を運んでいました。
しかし、今回の事件で施設の信頼性や安全性が失われる結果となり、客足が遠のいていく事は容易に想像できます。
地域の貴重な資源である温泉は観光や経済の活性化にも深く関わるので、今回から温泉施設の水質管理や衛生管理の徹底が求められていくでしょう。
最後に
セントピアあわらでレジオネラ属菌が検出された場所や、被害者の有無などを紹介してきました。
検出された場所はセントピアあわら1階にある地の湯であり、利用した客からは命に関わる程ではないものの、既に10件近く発熱や咳を訴える声が寄せられています。
消毒システムの故障と人為的なミスが原因と判明しており、機械の故障から職員が直接薬剤を入れ、十分に死滅できなかったためだとわかりました。
今回の事件を教訓として、今後のあわら市では温泉施設の水質管理や衛生管理の徹底が求められていくでしょう。
営業が再開される頃には、安心して利用できるセントピアあわらが戻ってくる事が望まれます。